CANONのコンデジの天体写真向け裏技機能「カスタムセルフタイマー」
セルフタイマーって普通の人は使わない
セルフタイマーとは一人で自分の姿を撮るための機能であり、シャッターを押して2秒後とか10秒後とかに撮影する機能。まぁ改めて説明するほどのものでもないが・・・まず使わない機能の一つだろう。
だが、天体写真撮影では手(機体)ブレを防ぐために使うことがある機能だ。
一眼レフでは互換品のレリーズが数百円で売っておりそれを使える。が、コンデジではレリーズに対応している機種は非常に少なく、あっても純正品しかなくレリーズ自体も高価。そのためセルフタイマーを使うことになる訳だが、CANONのコンデジ、IXYやPowershotの一部の機種には「天体写真向け機能」と言って良いほど便利な「カスタムセルフタイマー」機能がある。
カスタムセルフタイマーの便利な使い方
スタートまでの時間と撮影回数を設定することができる。オート撮影すれば指定時間後に数枚の写真を撮影して終了。が、マニュアル撮影モードであらかじめシャッタースピード15秒・撮影回数10枚に設定しておくとどうなるか・・・。
シャッター後、数秒経って機体ブレがおさまったころに撮影開始。
15秒露出の写真を撮影。ダークノイズ処理が15秒かかり、終わったらまた15秒露出の写真を撮影。それが10回続く。15秒露出の写真×10枚できあがり。
つまり加算合成用の写真が自動的に無人で撮れてしまうのだ!
レリーズ撮影ではカメラ近くにスタンバイしてシャッターが切れたら押す、切れたら押すを繰り返すがこれを自動でやってくれると言うわけだ。天体望遠鏡で固定コリメートをする場合も、望遠鏡から離れて自動撮影できるためブレが皆無な写真を撮影することが可能となる。
一眼レフ用に似たような機能を備えた「タイマー付きレリーズ」と言うものがあるが、これも非常に便利なアイテム。EOS KISS DNに対応したものは2500円程度とちょいと高いのぅ・・・でも便利さは確実!