コリメートdeメシエ天体~ふたご座散開星団M35編
木星帰りに。
木星撮影のついでに、近くにあるふたご座散開星団M35も撮って見ることに。
散開星団は広がりが大きくカメラ単体で撮影した広角の星空写真でも写り込んでくるのだが、コリメートではどうも失敗続きで上手く撮れていないのだ。
ボディ CANON PowerShot A720IS(560円)
シャッター速度 15秒×2枚 ISO感度 400
望遠鏡
セレストロン NexStar102GT(18500円)口径 102mm
合成F値 2.8 合成焦点距離 1750mm×1.6倍(デジタル)=2800mm
アイピース PL20mm(1200円)デジタルカメラアダプタ(1500円)
撮れてる?
前回はボケボケでノイズだらけで見られる写真ではなかったが・・・
これは結構撮れてる!!木星のズーム撮影でギリギリまでピント合わせをした後だったのが良かったのか、星像もシャープできれい。
「ISO感度800・1枚撮り」から「ISO感度400×2枚」にしたのでノイズも軽減されたようだ。ちなみにこのコンデジでのISO感度800の加算合成は見るに耐えない!
コリメートで撮れるメシエ天体の可能性
M35は視直径30'(満月と同等の大きさ)、光度5.3等。
メシエ天体の散開星団はだいたいこの程度のスペックだ。以前撮影(して失敗)したM38は少々暗く光度7.4等。それでも十分星を確認できるレベルだったので散開星団であればほぼコリメートで撮影可能と言って良いだろう。
散光星雲M42オリオン大星雲は光度4.0等で問題なく撮影可。
だが同じくオリオン座の散光星雲M78は光度8.0等で全く写らなかった。
銀河に関しては暗く、小さいものが多いのでノイズに埋もれてかなり苦戦すると思われる。もっと新しい機種で、高感度・低ノイズであればさらに撮影可能なメシエ天体は増えるであろう!