お金を掛けずに天体写真ブログ

高価な機材を用いることなく、ある程度の星空や天体を撮ることを目的としたサイトである

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月が明るいとき、何を撮るか1。

月が明るいと何も撮れない

満月前後の5日間程度は星撮りには最悪のコンディション。

月が明るすぎて星がまともに撮れない。

では、月が明るいとき、何を撮るか。

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素直に考えると、月。無処理のスッピン。

いつものコンデジ・コリメート撮影で図ったように画角ピッタリ!

満月の大きさが約30'(0.5度)なので、この撮影システムでは

おおよそ40'×30'くらいの範囲が撮影出来ていることが分かる。

DATA

ボディ CANON PowerShot A720IS(560円)
シャッター速度 1/100秒 ISO感度 80

望遠鏡
セレストロン NexStar102GT(18500円)口径 102mm
合成F値 2.8 合成焦点距離 1750mm×1.6倍(デジタル)=2800mm
アイピース PL20mm(1200円)デジタルカメラアダプタ(1500円)

アイソン彗星撮影チャレンジ2013.11.17 AM5:00

巷で話題のアイソン彗星

大彗星との呼び声高いアイソン彗星が5等級程度まで増光したとの情報を受け、アイソン彗星撮影チャレンジを慣行することに。

春のパンスターズ彗星の時は夕方に見えたが、今回は朝日が昇る前に見えてくる。

この時間に起きて撮影したことがなく、要領が分からないのでとりあえず早朝5時に起きてみた。

意外と明るい・・・条件悪し

月はほぼ沈んでいる時間のハズだが意外と明るく、あまり見えない状態。

おまけに低空に霧がかかっていてなお視界悪し。3等星までが限界と言う悪条件。

目印になる1等星スピカは肉眼でもわかるが、肝心のアイソン彗星は全く見当たらない。

双眼鏡で見てみる。これでもやはり分からない。

5等級は空の状態がよければ肉眼でも見える明るさだが、やはり状態が悪いと何も見えない。しかたないので適当にカメラを向け撮影してみる。

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アイソンを探せ!

なんかウォーリーを探せ状態・・・仕方ないのでアストロアーツのサイトで詳しい位置を確認。その結果・・・

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見つけました。

青白い色をしたアイソン彗星、なんとか見つけました。尾はかすかにしか見えない状態。近くにある「逆ヘの字」の星々は6等星なので5等級と言ってもかなり目立たない。カメラがあったので存在確認だけはできたが、1等級くらいまで明るくならないと容易に肉眼で観察、とまでいかないだろうナァ。

ちなみに6時ごろでは

あまりに見えないので、高度が上がれば霧の影響もないかな・・・と思い30分ほどふて寝。6時ごろ起きてみると・・・うわ~もう朝焼けっぽい状態で空が明るい!ダメダコリャ、再ふて寝。

DATA

ボディ CANON EOS KISS DN(6000円)
レンズ CANON EF50mm f/1.8Ⅱ(9000円)
シャッター速度 13秒×4枚加算合成(各50%)
絞り F1.8  ISO感度 400
焦点距離 50mm(35mm判換算80mm)

コリメートdeメシエ天体~とも座散開星団M47

またまた登場しましたとも座

M46のわずか1°ほどお隣さんに散開星団M47がある。

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M47 光度5.2等 視直径25'

以前のエントリーの M46と比較すると明るい星を含んでいて見つけやすい。

でも暗い星がツブツブ~っと集まっている星団もかわいらしくて好き。

DATA

ボディ CANON PowerShot A720IS(560円)
シャッター速度 15秒×2枚 ISO感度 400

望遠鏡
セレストロン NexStar102GT(18500円)口径 102mm
合成F値 2.8 合成焦点距離 1750mm×1.6倍(デジタル)=2800mm
アイピース PL20mm(1200円)デジタルカメラアダプタ(1500円)

フィルターネジのないコンデジでソフトフィルターを使う

コンデジではソフトフィルターは使えない?

星空写真を撮る際、星像を大きくするソフトフィルターは必須アイテムである。

ただし、フィルターを取り付けるにはフィルターネジのついたカメラが必要になる。

コンデジには基本的にフィルターはつけられない。一部に機種はオプションでフィルター対応となっているものもあるが、そのオプション自体が高価で入手も困難である。

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DATA

ボディ CANON PowerShot A720IS(560円)
シャッター速度 15秒×3枚 ISO感度 400

フィルター Kenko MCプロソフトンB(ソフトフィルター)(500円)

ソフトフィルター付きで撮ってみた

なのに、コンデジでソフトフィルター付きで撮ってみた。冬の大三角&木星

心持ち星像が大きくなり、ソフトフィルター効果出てます!

どうやって撮ったかと言うと・・・

フィルター枠を指でつまんで、レンズの前にかざしただけ

15秒ホールド×3すると指や腕が結構プルプルします。

集中を怠ると左上の影のようにフィルター枠の影が写ります・・・

 

ちなみに、同等の用途に用いる「フィルタースティック」なる商品も存在。でもこの虫眼鏡の出来損ないが1680円もすると言うのはボッタクリすぎ!

 

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フィルターなしはこんな感じ。オリオン座が埋もれてて分かりにくい。。。

暗い星は沢山写っているけどナァ。

DATA

ボディ CANON PowerShot A720IS(560円)
シャッター速度 15秒×8枚 ISO感度 200

 

コリメートdeメシエ天体~とも座散開星団M46&NGC2438

とも座って何?

おおいぬ座の1等星シリウスの近くにあるメシエ天体だが、所属はとも座になるらしい。そんなマイナー星座知らん!

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M46 光度6.0等 視直径30'

 

写真中央よりやや左に惑星状星雲NGC2438があるらしいのだが・・・ぼんやり浮かぶ丸いシミがそうかな?相当の眼力(神通力?)を持ち合わせていないと見えない。見えると言えば見える、見えないと言えば見えない(なんじゃそりゃ)。

まぁ光度10.8等の天体はこんなもんですワ。

DATA

ボディ CANON PowerShot A720IS(560円)
シャッター速度 15秒×2枚 ISO感度 400

望遠鏡
セレストロン NexStar102GT(18500円)口径 102mm
合成F値 2.8 合成焦点距離 1750mm×1.6倍(デジタル)=2800mm
アイピース PL20mm(1200円)デジタルカメラアダプタ(1500円)

 

コリメートdeメシエ天体~おおいぬ座散開星団M41編

おおいぬの胸にあるメシエ天体

おおいぬ座シリウスのすぐ近くにあるのが散開星団M41

「肉眼でも見える」とか「双眼鏡でよく見える」とかよく言われるメシエ天体だが、なんだが薄い雲っぽくしか見えなかった。昨シーズンは超旧式(おそらく20年落ち!)の8cm屈折で見ていたわけだが、スペック的には十分見えるハズであったのだが。

今年は裸視でも見えた。でもあまり面白くないナァ。。。

コリメートで撮影した方が断然よく見えるし綺麗だ。

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M41 光度4.6等 視直径30'

飛びぬけて明るい星はないが、結構ハッキリと分かりやすい散開星団。

裸視で常にコレくらい見えてると天体観測ももっと楽しいのだろうけど。

DATA

ボディ CANON PowerShot A720IS(560円)
シャッター速度 15秒×2枚 ISO感度 400

望遠鏡
セレストロン NexStar102GT(18500円)口径 102mm
合成F値 2.8 合成焦点距離 1750mm×1.6倍(デジタル)=2800mm
アイピース PL20mm(1200円)デジタルカメラアダプタ(1500円)

目立ちすぎちゃって困るわ~おおいぬ座1等星シリウス

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-1.4。

木星や金星などの惑星以外で、全天一明るい星がおおいぬ座シリウスである。

冬の大三角を構成する1等星の一つだが、実は現在光度-1.4等

1等星より明るいマイナス等級なのだが、便宜上1等星とされている。

冬の大三角を構成するベテルギウスプロキオンは0.4等級で十分明るいのだが、やはりシリウスはダントツに明るい。

星座写真では明るいシリウスの星像だけが異様に大きく、とてもバランスが悪い。

効果の少ないソフトフィルターを使えばもっと自然な感じになるだろうけどナァ。

足が4本になったり、顔の形が変わったり

おおいぬ座は星座線の引き方があまり定まっておらず、ソースによって結構バラバラ。おなかの部分にも線を引いたり、足が4本になったり、顔の形が変わったり・・・。この写真の引き方だとシリウスは「鼻」だが、「首」になっている場合もある。こういった星座は実は意外に多い。

どれが正解と言うわけでもないのだから、シリウスを目印に適当に犬っぽいな・・・程度で勝手に結んでおいたほうが良いだろう。

DATA

ボディ CANON EOS KISS DN(6000円)
レンズ CANON EF50mm f/1.8Ⅱ(9000円)
フィルター Kenko MCプロソフトンB(ソフトフィルター)(500円)
シャッター速度 13秒×2枚
絞り F1.8  ISO感度 400
焦点距離 50mm(35mm判換算80mm)