お金を掛けずに天体写真ブログ

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先生、コンデジでもオリオン大星雲が撮れました。コリメートって貧乏撮影じゃなかったんですね。

コリメート撮影は直焦点撮影より明るい

コリメート撮影では直焦点撮影比で10倍くらい明るい!

と言う前回のエントリーを検証すべく試写。

M42オリオン大星雲は直焦点撮影では4分ほどの露出で見られる写真になったがコンデジ・コリメート撮影ではどうだろうか。いざ、出陣!

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 撮影日時 2013/10/13 23:48
ボディ CANON PowerShot A720IS(560円)
シャッター速度 15秒
ISO感度 800

望遠鏡
セレストロン NexStar102GT(18500円)
口径 102mm

合成F値 2.8
合成焦点距離 1750mm×1.6倍(デジタル)=2800mm

アイピース PL20mm(1200円)
デジタルカメラアダプタ(1500円)

 先生、コンデジでもオリオン大星雲が撮れました

加算合成なしの一枚撮り。

たった15秒の露出でM42オリオン大星雲が撮れました(嬉涙)。

コリメートって月を大きく撮るためだけの貧乏撮影じゃなかったんですね。

合成F値2.8はダテじゃないッス!

 

撮影したコンデジ、CANON PowerShot A720ISは2007年製の古い機種で画質はよくない。ノイズがかなり目立つのでISO感度を400に落として・・・

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星雲の細かい模様も見えてきて・・・こっちの方が良いかも。

 固定コリメート撮影は別世界

合成F値を大幅に小さくし、圧倒的な明るさで撮影できるコリメート撮影は直焦点撮影と比較して明らかにアドバンテージがある。汎用デジカメアダプタで天体望遠鏡に固定したコリメート撮影は撮影対象が飛躍的に増え、手持ちとは別世界と言えよう。

今回はISO感度800で撮影したが、高い(実用)ISO感度を使用できる機種であればもっと短い露出でも理論上同程度の撮影可能だろう。

感度1600→8秒

感度3200→4秒

感度6400→2秒

感度12800→1秒

今回の撮影では天体望遠鏡NexStar102GTの自動追尾も掛けていたが、シャッタースピード1秒で写るなら自動追尾さえ必要になくなる可能性も!

星雲・星団などの天体を普通に写真撮るみたいにパシャパシャ撮れるって・・・うっとり。。。