合成F値・合成焦点距離を自動的に計算できるようにしてみた。
特に難しい計算にはならないが、いろいろ条件を変えて計算しているとなかなか面倒臭い。そこでJavaScriptで簡単に自動計算できるページを作ってみた。
これでケータイの電卓でガシガシ計算する必要なくなる!
ソフトフィルターなしで星像を大きくする裏技~秘技!ピントずらし
ファンタジ~な星写真
まず、これを見て頂きたい。
さてこのファンジー感あふれる写真は何でしょう。。。
答えは・・・オリオン座!
本来無限遠に合わせるべきピントを間違って逆方向にピントリングを回してあえてピントをずらしてボケさせた写真である。星の並びはなんとなく分かるし星の色もしっかり反映している。でもこれでは天体写真とは呼べない。
焦点距離80mm・30秒での通常撮影のオリオン座。星像の流れが気になるし明るい星が目立たない。
これを裏技を使って撮影してみると・・・
ソフトフィルターっぽくなりました
異様(ちょっと変)に星像が大きくなりました。
どうやって撮ったかと言うと
- シャッタースピードを30秒に設定する
- 無限遠にピントを合わせて15秒ほど待つ
- 残り15秒でジワリジワリとピントリングを逆方向に回す
2.で普通の天体写真のように暗い星をしっかり写す。
3.でピントすらしでボケさせて、次第に星像を大きくする。この時のずらし具合、スピードにより仕上がる写真が変わる。ずらし量が少なければ比較的ナチュラルな写真、ずらし量が大きければゲージツ(?)写真。途中で数秒止めたりするとそこだけ年輪のように明るく残ったり・・・なかなか面白い写真が撮れる。
焦点距離80mm・30秒でもボケるため星像の流れはあまり気にならない。
もっと広角なら1分程度の露出でもOKな可能性あり。さらに多彩なずらしワークが可能になるで面白い写真を撮ってみてちょ!
DATA
ボディ CANON EOS KISS DN(6000円)
レンズ CANON EF50mm f/1.8Ⅱ(9000円)
シャッター速度 30秒
絞り F1.8 ISO感度 800
焦点距離 50mm(35mm判換算80mm)
コリメートdeメシエ天体~うみへび座散開星団M48
またマイナー星座が・・・
こいぬ座の下のほうにあるメシエ天体なのだがこれも所属はうみへび座・・・うみへび座本体からかけ離れた端の端に位置しているので、もう所属星座とかはあんまり考えないほうがいいかもなぁ。
M48 光度5.5等 視直径35'
同じくらいの明るさの星が2つペアになっているのがいくつか目立つ。
連星なのか、たまたまなのかは不明。
なんか・・・カッパの横顔に見える・・・!
DATA
ボディ CANON PowerShot A720IS(560円)
シャッター速度 15秒×2枚 ISO感度 400
望遠鏡
セレストロン NexStar102GT(18500円)口径 102mm
合成F値 2.8 合成焦点距離 1750mm×1.6倍(デジタル)=2800mm
アイピース PL20mm(1200円)デジタルカメラアダプタ(1500円)
コリメートdeメシエ天体~いっかくじゅう座散開星団M50
月が明るいし、雨ばっかりだし、天体写真が撮れない!
こういう時は過去に撮った写真のストックから出すしかない!!
M50 光度6.3等 視直径15'x20'
おおいぬ座とこいぬ座、二つの1等星シリウスとプロキオンを結んだ線状にあるメシエ天体。
なんか・・・コレといって面白いところないナァ・・・。
よくハッブル宇宙望遠鏡の写真で出てくる赤い散光星雲IC2177「ワシ星雲」はこの近く。今度撮ってみるかな~写んないかな~(涙)。
DATA
ボディ CANON PowerShot A720IS(560円)
シャッター速度 15秒×2枚 ISO感度 400
望遠鏡
セレストロン NexStar102GT(18500円)口径 102mm
合成F値 2.8 合成焦点距離 1750mm×1.6倍(デジタル)=2800mm
アイピース PL20mm(1200円)デジタルカメラアダプタ(1500円)
1等星プロキオンのための星座~こいぬ座
星が二つだけの星座
はい、こいぬ座。・・・どれって?
左の明るい星とその上の3等星を結んだものがこいぬ座。
星が二つだけと言う、なんとも奇妙な星座。この一本の直線だけでそれを「こいぬ」と見立てるのだから昔の人は想像力が豊か過ぎたのだろうか。
冬の大三角の一角・プロキオン
冬の大三角の一角、プロキオンは1等星。1等星であれば当然なんらかの星座の一部に組み込まれて当然なのであるが、残念ながらこの星域には目立つ星が少ない。とりあえずぐ側にある星と線で結んで、隣に「おおいぬ」いるから「こいぬ」でいいや、的なノリで作られたのだろう(根拠なし)。こいぬ座はプロキオンのための星座と言って良いのではないだろうか。
ちなみになんでプロキオンがえらく左に寄った写真かと言うと・・・
こいぬ座の右のあたりにちょうど冬の天の川が流れているのでなんか面白いもの写るかな~と思ったけど特に何も写らなかった!と言うオチ。
DATA
ボディ CANON EOS KISS DN(6000円)
レンズ CANON EF50mm f/1.8Ⅱ(9000円)
フィルター Kenko MCプロソフトンB(ソフトフィルター)(500円)
シャッター速度 13秒×2枚
絞り F1.8 ISO感度 400
焦点距離 50mm(35mm判換算80mm)
天体望遠鏡の鏡筒にカメラを取り付けできるように自作してみた。
アクセサリーバンド自作
天体望遠鏡の鏡筒にカメラを取り付けできるようにする部品はアクセサリーバンドと呼ばれるらしい。望遠鏡に追尾機能があれば、カメラを赤道儀に付けた時のように長時間露出時でも星を点像に写すことができる・・・ハズ。
ただ、このNextstar架台は追尾はするがあくまで経緯台なので回転運動を追っておらず長時間では不具合発生可能性大。ま、比較的短時間×加算合成で問題ないっしょ。
材料
ホースバンド80~100mm 420円
コの字のアングル 320円
1/4インチネジ 数十円
雲台 廃材よりピックアップ
自作と言うか・・・
写真のように取り付けただけ。説明は不要でしょう!
カメラを付けるとこんな感じ。
常にコリメート撮影用のデジカメアダプターとコンデジを装着しているので接眼側がヘビーになり垂れ下がってくる。これを回避するためホースバンドの下にフックを付けて、オモリをつけて調整していたのだが、自動導入中に三脚の脚に干渉すること数回。アクセサリーバンドで上にカメラを載せていると丁度バランスが取れて一石二鳥。撮影しないときはジャンク品のフィルムカメラ載せてます。
200~300mm程度の望遠レンズを付ければコンデジ・コリメート(現状システム2800mm)とは一味違う、広角なメシエ天体の写真が撮れる・・・ハズ!
ただし重い望遠レンズを付けると対物側ヘビーになるので取り付け位置の調整は必要。ホースバンドを2個付けて取り付け、レール状の長いアングルを使いカメラ位置をスライドできるようにすれば便利かも。
月が明るいとき、何を撮るか2。
月が明るくても撮れるもの
ものすっごく明るい天体であれば月の明かりに負けずに撮影可能である。
普段あまり撮影対象にならないが、-4.2等級とアホほど明るい金星を撮ってみた。
満ち欠けします。
地球より内側を周る内惑星のため、月のように満ち欠けして見える。
ただ、月と違って満月(満金?)が一番明るい訳ではない。
満金(?)の時は太陽のはるか向こう側で地球から遠く離れるため暗く、
三日金(??)ぐらいの時は地球に近づくため一番明るくなるらしい。
金星ってすぐ沈んでしまうのでマジマジと見たことなかったけど、50倍程度の望遠鏡の裸視でも欠けてるは確認できた。おもしろ。
DATA
ボディ CANON PowerShot A720IS(560円)
シャッター速度 1/30 ISO感度 80
望遠鏡
セレストロン NexStar102GT(18500円)口径 102mm
合成F値 17 合成焦点距離 10500mm×1.6倍(デジタル)=16800mm
アイピース PL20mm(1200円)デジタルカメラアダプタ(1500円)