お金を掛けずに天体写真ブログ

高価な機材を用いることなく、ある程度の星空や天体を撮ることを目的としたサイトである

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コンデジ・コリメート撮影でも焦点距離10000mm超。

コリメート撮影と言うと「手持ちで望遠鏡にレンズを押し付ける」と言うイメージがあるが、望遠鏡に固定する器具(ヤフオクで2000~3000円程度)を用いればより安定した状態で撮影できる。汎用性が高いが、複数のネジ・カメラの向き・傾き等を調整することに…

にわかに信じがたい撮影方法~貧乏拡大撮影

貧乏拡大撮影 拡大撮影のシステムをもう一度思い出してもらいたい。 対物レンズ---接眼レンズ(アイピース)---カメラボディ 接眼レンズ(アイピース)~カメラボディ間は通常接続チューブを使う。 ただ単に繋ぐだけなら2000円程度の部品だが、拡大倍率が変…

直焦点撮影を越える、焦点距離10000mm超のウルトラ望遠撮影。

望遠鏡を使った写真撮影には主に3つの方法がある。 1.コリメート撮影 2.直焦点撮影 3.拡大撮影 (リレーレンズ法、プロジェクション法、引き伸ばし法とも呼ばれる) それぞれの違いは以下の通り。 1 対物レンズ---接眼レンズ(アイピース)---カメラレンズ--…

天体写真用ソフトフィルターの効果測定その4~木星-1.8等級。

1等星より明るい星で試す ソフトフィルターの効果測定最終回。現在光度-1.8等級の木星で試す。 ご覧の通りです・・・ 木星、デカすぎ! オリオン座の0.5等級ベテルギウスも十分な大きさに写っているが 木星は月か!と見紛うばかりの巨大な星像。 ここまでい…

こちらも別の意味で見えない星座~みなみのうお座

みなみのうお座 この写真の上のほうにある、みずがめ座と繋がった星座「みなみのうお座」。 目印であるフォーマルハウトは1等星であるが、その他は4等星以下の暗い星のみ、 肉眼では星座の形を認識することすら困難。 別の意味でも見えない 一般に星が低い位…

有名だけど見えない星座~やぎ座&みずがめ座

名前はよく知られていますが 黄道12星座のうちの2つ、やぎ座(写真右)とみずがめ座(写真左)は当然のごとく名前は知られているが実際の星空で見つけるのは少々難しい。どちらも明るい星がないからだ。 「秋の星座」の1等星はみなみのうお座のフォーマルハ…

直焦点撮影練習中~木星・ちっさい、ちっさすぎる編

木星もお久しぶりッス 深夜になり木星も久しぶりにお目見え。 昨シーズンはおうし座にいたが今シーズンはふたご座に移動。 メシエ天体ついでに木星も直焦点撮影で撮ってみる。 撮影日時 2013/10/02 00:34ボディ CANON EOS KISS DN(6000円)シャッター速度 1…

直焦点撮影練習中~M42オリオン大星雲・涙なくして語れず編

本日もNexStar102GTを使って直焦点撮影の練習。 次なる標的はM42オリオン大星雲 有名な散光星雲だが裸視で見てガッカリする天体ナンバーワン(?)でもある。 写真では赤い火の鳥のような姿が映し出されるが裸視では超薄~い雲。 バルブ撮影263秒でどうだ! …

M42オリオン大星雲の奇跡~その時地球は自転を止めた

撮影日時 2013/10/02 00:20CANON EOS KISS DN (6500円)シャッター速度 15秒×6枚加算合成絞り F5.6ISO感度 800焦点距離 80mm(35mm判換算約128mm)フィルター Kenko MCプロソフトンB(ソフトフィルター)(500円)画像処理 ガンマ補正 10月2日の続きです 広角の…

直焦点撮影練習中~M31アンドロメダ大銀河・完敗編

直焦点撮影練習中 せっかく自動導入・自動追尾天体望遠鏡NexStar102GTがあるのに実はあまり使っていない。 カメラ単体で星空写真を撮るほうが楽しかったから、だけではなく 望遠鏡を直結しカメラのレンズとして用いる「直焦点撮影」は意外と難しいのだ。 月…

お久しぶりッス、オリオン座。

冬の星座 日付が変わる頃になると「冬の星座」が続々を上がってくる。 低い雲が流れては消え、流れては消えと言う状態。雲の切れ間を見て撮影。 オリオン座、めっちゃお久しぶりッス。 お金を掛けずにと言っても・・・ 1年前はシャッタースピードが2秒まで…

自動導入天体望遠鏡 セレストロン NexStar102GTレビュー

激安自動導入天体望遠鏡 セレストロン NexStar102GT は口径102mm・焦点距離1000mmの屈折式に自動導入・自動追尾機能を備えた経緯台式の架台が付属する天体望遠鏡だ。 新しいモデル102SLT(焦点距離500mmとコンパクト)が発売されたため、旧モデルの本機種は…

天体望遠鏡ですばるを撮ってみた。

すばるはデカい 天体の見た目の大きさを測るとき、「°」や「'」「''」などの単位を用いる。 「°(度)」は全天一周の1/360、「'(分)」は1/60°、「''(秒)」は1/60'。 なんのこっちゃ・・・とても分かりにくい。 なので満月の直径が約30'と言うのを目安に…

すばるは星空のバロメーター。

おうし座は冬の星座と呼ばれるが、この時期でも夜遅くなれば昇ってくる。 おうしの肩・プレアデス星団(日本名すばる)は6~7個の明るい星が連なる大変美しく見応えのある星団である。 私はこの「すばる」の見え方を空の状態を判断するバロメーターにしてい…

天体写真用ソフトフィルターの効果測定その3~おうし座&ぎょしゃ座。

やっぱり1等星で試さないとね。 2等星までしか撮ってなかったので1等星でもソフトフィルターの効果を試さねば。 右下はおうし座の1等星アルデバラン(0.9等級) 左はぎょしゃ座の1等星カペラ(0.1等級) 右上は「すばる」、中心の一番明るい星はアルキオ…

古代エチオピアのオバカ夫婦~ケフェウス座&カシオペア座

右はおなじみのカシオペア座、左はダンナのケフェウス座。 カシオペア座 周囲にも宝石のような明るい星が沢山あり、 背景の羽衣のような淡い天の川で気品あふれる姿。 ケフェウス座 まず、あまり明るい星があまりない。 形が分かりにくので肉眼では気付きに…

今月の最高コンディション!

月明かりなし、雨上がりの快晴、風もなし。 今月の最高コンディション! テンション上がって撮りまくっていたのだが、後で見てみると どこに向けて撮ったのか分からない写真多数!アハハハ・・・ はくちょう座の一等星デネブと天の川が写っているのでこれだ…

天体写真用ソフトフィルターの効果測定その2~カシオペア座。

もっと分かりやすい星でした方が良かったな 昨日のソフトフィルター写真は自分的には効果が感じられて興奮したのだが、 アンドロメダ座はちょいと分かりにくい星座だったと反省。 今日はもっと分かりやすいカシオペア座で試してみる。 おおぐま座の北斗七星…

天体写真用ソフトフィルターの効果測定。

ようやく天体写真用ソフトフィルターを試す 以前のエントリーで書いたが、ソフトフィルターを使用することにより明るい星がパッチリ大きく写るらしい。 http://hoshi2.hatenablog.com/entry/2013/09/13/220146 ここ一週間ほどは空の状態は良かったが生憎の満…

天体望遠鏡なしでメシエ天体を楽しむ。

メシエ天体とは? 詳細ははしょる(はしょるん?)が、簡単に言うとメシエと言う昔の天文学者が彗星と見間違えないように星雲・星団・銀河などに番号を振ったもので、110個ほどある。 「天体観測」と言うとまずこのメシエ天体が対象になることが多い。 ただ…

さぁ、あなたも「死兆星」を見てみよう!

ご存知「北斗七星」。 この写真の上から二番目の星は「ミザール」。望遠鏡メーカーの名にもなっている。その傍らにいるのが「アルコル」。別名(?)「死兆星」! 「北斗の拳」ではコレが見えたら死期が近いと言う設定だったが双眼鏡や写真なら実にあっさり…

土星撮影のアナログ感がハンパない件。

土星はとても見ごたえのある天体だ 一般に見る美しい天体写真は超高価な機材で撮影した超美麗写真。 天体望遠鏡で同じ対象を見てもショボーンとするだけ。ぜんぜん見え方が違う。 その点、土星はイイ。50倍程度の倍率の入門機でも観察可能で、あの「輪っか」…

あえて月は撮りませんが、何か?

あえて月撮らず 今日は中秋の名月。今週は月を沢山撮った。 みんな写真を撮ってるだろうから、めでるだけであえて撮らず(ヘソマガリ)。 月明かりに負けない星たち このとんでもなく明るい「満月の光害」下でどれだけ星が写るかやってみた。 肉眼で確認でき…

中秋の名月は携帯電話のカメラでトライしてみます?

「お金を掛けずに天体写真」と言うタイトルなのに一眼レフで撮った写真ばかりではマズい。月を撮るくらいなら携帯電話のカメラで十分だ(???)。 ヤフオクで100円で落札した天体望遠鏡の接眼部(アイピースは手持ちのちょっとイイモノ)に携帯のカメラを…

金星と土星のランデブー、そして隣んち。

天気が良いのに満月が近いため星が全く撮れない。 しかたないので夕焼けにも負けない明るい惑星でも。 今の時期の一番星、金星は太陽を追いかけてすぐ沈んでしまうが 宝石のようにキラキラ輝き飛び抜けて明るい。 その金星の上の方をみると土星も。 19日は今…

焦点距離1000mm/F9.8の超望遠レンズってなんですか?

ウルトラ望遠レンズ 望遠レンズと言えば大体焦点距離300mm程度のレンズ。 400mm以上は「超望遠レンズ」と呼ばれ価格も跳ね上がる。 さらにそのはるか上を行く、1000mmのウルトラ望遠レンズを所持している。 APS-Cの撮影素子では1.6倍になるため35mm判換算で1…

4倍テレコンバージョンレンズ「KUT-4」のビジュアルが格好良すぎる件。

テレコンバージョンレンズとは早い話、レンズの前に装着して倍率を上げるレンズ。 普通は2倍くらいまでなのだが、ケンコーのKUT-4はなんと4倍! デジタルビデオカメラに取り付けたら・・・格好良すぎる!! カメラ本体よりテレコンの方が大きく重いので三…

子供の運動会用のデジタルビデオカメラで月の写真を撮ったらどうなるか。

小さいお子さんのいる家庭では定番となったデジタルビデオカメラ。 運動会などで離れて撮影するシチュエーションが少なくなく、異様なほどズームが利く。 どアップで撮らないと気が済まんのか。 SONY HDR-CX180は35mm判換算894mm(光学30倍)と言う望遠鏡の…

明るい星がパッチリ大きく写る天体写真の秘密兵器?

きれいな星野写真と自分の写真を比べてみると色々と違いがあるが 明るい星が異様にデカいのが目に付く。星の力強い明るでメリハリのある写真になっている。 どうやったら撮れるんだろう・・・と調べているとソフトフィルターというものにたどり着いた。 ソフ…

天体写真における合成や修正・補正は女性のメイクのようなもの。

梅雨の晴れ間に取った天の川。(自分にしては)川の流れがよく写っている。 撮影日時 2013/07/08 20:46CANON EOS KISS DNシャッター速度 20秒×8枚加算合成絞り F3.5ISO感度 800焦点距離 28mm(35mm判換算約45mm) これは合成だの修正だの補正などを多数施し…